システム奮闘記:その4

ホームページ作成と公開



(2001年12月21日に掲載)
(2006年9月11日に加筆)

  2000年7月、社長をはじめ、何人かが「うちの会社もホームページを作ろう」
と言い出した。
  当初からホームページ公開の計画があったので、私自身「そろそろか」と思った。

  当時は、1台のサーバーに、メール & DNS & プロキシー & NATと、
サーバー機能をてんこもりしていたのだった。

  だが、サーバーの兼任のしすぎは、セキュリティー的にも問題があるので、
社内で余っているパソコンを探したら、社長のお古のパソコンがあった。

  IBMのAptiva。Pentium150MHz RAM48M
  幸い、Linuxのインストールも、Apacheの設定は苦労せずに円滑に行えた。

  Apacheの設定は本の丸写しでもトラブルは起こりにくい!

  そのため、失敗談が書けないのが残念ですが・・・ (^^;;

  ホームページをどうするか。
  外注したら、10万ぐらいはかかる上、どんなデザインにするかなど、
決める必要があるため、すぐにホームページ公開はできない。

  ホームページソフトのFrontPageが社内にあったのだが、使い方を知らない。

  だが、ある程度、HTML言語を知っている私は、ソフトがなくても
タグ打ちでホームページを作る事ができる。

HTML言語とは長い付き合いなのだ
私がHTML言語と出会ったのは1995年。学生時代だった。
その頃は、Mosaicというブラウザーが全盛期だった。

計算機センターでちょこちょことHTML言語を触ったりして
学内だけで見れるマイホームページを作っていたりしたのだが、
当時は、HTMLに関する本がなかったため、他のサイトのソースを見て、
見よう見まねで、HTMLのタグの使い方を覚えていた。
1996年くらいになるとHTMLの本も出たので、
本を買ってタグを覚えて、マイホームページを作成した事がある。

なので、ある程度は、HTML言語が読める事もあり、
この奮闘記も手打ちで、タグを打っている。


(HTMLについての詳しい事について)

当時、HTML言語を知っていたが、理解がいい加減でした。
HTMLやCSSの使い方を整理したのが「システム奮闘記:その61」
(HTML、CSSって何?)にまとめました。

あと、HTML言語がマークアップ言語でSEO対策に影響する話を
「システム奮闘記:その70」(SEO対策入門)でまとめています。

  そこで、とりあえず、簡単に自家製のホームページを作ろうと考えた。
  早速、会社のパンフレットを持ってきて、画像をスキャナーで取り込み、
会社のパンフレットと同じ内容のホームページを作成した。

  そして、部長に「こんな感じでいかがですか?」と見せた。
  「これでええ」と言ったので、めでたくホームページを公開準備が整った。

  何せサーバーが社長のお古の Pentium150MHz RAM48M。
  さすがに「費用をかけるな!」と言っていた社長がサーバーを見て、
「ホンマに、これで大丈夫かいな」と目を丸くして驚いていた。
   今、思えば、新しいマシンを買ってもらう絶好のチャンスだったので、
「危ないので、新しいパソコンを買ってください」と言えば良かったかも・・・ (--;)


  さて、早速ホームページを公開した。名刺にもURLが載るように作り替えた。
  しかし、この当時(2000年7月頃)は、インターネットを使っている
お客さんは少なかった。
  さて、どれくらいの件数が来ているのか、ログでチェック。

 1日数件ぐらいだった!!

  最初の頃、Perl本にあるCGIのカウンターをつけていた。
  だが、いつまでたっても、カウンターの数が増えない。

  役員の1人が「カウンターをつけると、カッコ悪いなぁ」と言ったので、
私は「外した方が良いですね」と言った。
  そして、カウンターは100を越えないうちに、外してしまった。


  ホームページで見てくれるお客さんが少ないという問題もあったが、
実は、もっと重大な問題があった。

 私にはデザインセンスがなかった!!

  デザインのセンスが全くなかったので、ホームページを見た社内の人は
苦しまぎれに「シンプルで良いね」とか「見やすいのとちゃうか」と
ゴマ化しながら評価した。

  ひどい同僚になると「お客さんが、うちのホームページを見て
機械の注文をしてきた。よく、あんなページを見て注文する気になったなぁ」
  社長は、ニヤニヤしながら「デザインセンスはあらへんなぁ」と言わんとしていた。
  そのため

 俺はデザイナーじゃねぇよ!

  と言いたくなる。

  しかし、社長をはじめ、多くの社員は、IT担当者ならデザインから
システム管理まで何でもできて当然と思っていた。
  なので、ある営業所の所長からは「なんでパソコンが触れるのに、
ホームページで作れへんねん」と問い詰められたことがある。
  私は「デザイン感覚がないと綺麗なレイアウトなどできませんよ」と言っても
「ソフトがあれば、簡単やろ」と言われ、理解してくれない (TT)

  半年ぐらい、酷評されてきたホームページ。そこに、救いの女神が登場した。
  うちの会社の元・社員の方で、退職後、ホームページ製作の
専門学校に通っていた人がいた。その人に依頼することになった。

  2001年2月、その方が来社した。
  役員の1人と元・社員さんと私と3人で打ち合わせ。
  元・社員さんがデモを持っていた。専門学校の卒業作品として、
うちの会社のホームページのサンプルを作成したという。
  役員は「菅ちゃんのと違って、立派やな」と言った。
  元・社員さんは、うちの会社にいた時は、商品関係の部署にいたため、
商品知識も豊富。
  どこをアピールすれば良いのか、わかっている人だ。

  うちの会社が、元・社員さんと個人契約という形で、作成依頼をした。

  そして、2001年3月に完成した。
  社員から「さすがは専門学校へ行ってただけある。すごい」と評判になった。

  そして、最初に、私が作ったホームページは見事に消え去ってしまった。


その後のホームページ作成について 2006年、Pukiwikiを使ってホームページを作りました。 その内容は「システム奮闘記:その52」(Pukiwikiでホームページ作成) をご覧ください。
まとめ デザインに自信がなければ、Apacheの設定までに止めておきましょう! あとは、デザインは得意な人か、プロに任せましょう! 綺麗なホームページの印象は良いですから、広告宣伝費としては 決して無駄な費用ではないでしょう。 会社の顔なのですから、多少、お金をかけても綺麗にしましょう!

次章:「グループウェア導入」を読む
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